もっと詳しく 『蛍の光』

2015年02月21日 09:20
漢字混じりの歌詞と解説をしてみました。
 
『蛍の光』
 
一番
 
蛍の光、窓の雪
書(ふみ)読む月日、重ねつつ。
いつしか年も、すぎの戸を、
開けてぞ今朝は、別れ行く。
 
【解説です】
 
蛍を集めた光や        (授業中にチョコっといいましたが、本当です)
 
雪の明かりを頼りにして、
 
貧しくても一緒に苦労を共に、そして、勉強をしてきた友達
 
もう、お別れですね。
 
では、二番
 
止まるも行くも、限りとて、     
互(かたみ)に思う、千萬(ちよろず)の
心の端(はし)を、一言に、
幸(さき)くと許(ばか)り、歌うなり。
 
【解説です】
 
学舎(つまり、学校ですね、在学生)にとどまる人も、
 
卒業して、旅立つひとも、
 
今日限りだと思って、
 
お互いにかわした心の架け橋(友情です)、
 
永遠の絆を、
 
無事であってほしいと願いをこめて、
 
この歌の一言に思いを託して歌っています。
 
そして、三番です。
 
筑紫の極み、陸(みち)の奥、
海山遠く、隔つとも、
その眞心(まごころ)は、隔て無く、
一つに尽くせ、國の為。
 
【解説です】
 
九州の端や東北地方、
 
海や山々によって遠く離れていても、
 
真心はただひとつにして互いに国の発展の為に尽くしましょう。 (明治の歌ですから、現在は、三番はあまり歌われませんね)
 
国のためというより、個々人のことを考えながら、ひいては、国のためになるのだくらいでいいのではないでしょうか。
 
自分の幸せは、皆の幸せにつながる』という考え方が自然だと思います。
 
さて、それでは、最後の四番です。
 
千島の奥も、沖繩も、
八洲(やしま)の内の、護(まも)りなり、
至らん國に、勲(いさお)しく、
努めよ我が背、恙(つつが)無く。
 
【解説です】
 
千島列島の最北端ももちろん、沖縄も、
 
日本の国土の守りです(つまり、蛍の光の歌詞を利用して、日本の領土は、ここまでですと主張しています)。
 
卒業して、どんなところに行っても、みなさんの無事を祈ります。
 
そして、一生懸命、働きます。
 
ご理解できたでしょうか。
 
三番、四番はちょっと、微妙な見解もありますので、あまり、歌われませんね。
 
でも、現存します。
 
さて、原曲はスコットランド民謡「オールド・ラング・サイン」さん、、作詞は稲垣千頴さんです。
 
明治10年代初め、日本で小学唱歌集を編纂するときに稲垣千頴が作詞した歌詞が採用されて、『蛍の光』となったのです。
 
というわけで、わかりましたか?
 
『蛍の光』って、けっこう、奥が深いものなんですよ。

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